月別アーカイブ: 2015年11月

ブログ引っ越しました

東京を離れ、福島県浪江町役場で働き始めて1年9か月。復興庁からの応援職員としての派遣期間は、10月末で無事終了しました。でもまだ福島にいます。ここ半年ほど、家庭の事情もあり紆余曲折あったのですが、結果的には役場の任期付き職員となって、いましばらく復興のお手伝いをすることになったのです。

このブログは最初、東京でやっていた小さな小さなヨガサークルの会員さん向けに始めたものでした。といっても大したことは書いておらず、自分の関心事であるフードロスの問題や、自分がなんちゃってベジタリアンになった経緯なんかをたまに綴るだけでしたけど。そして2014年1月に福島での生活が始まってからは、当地で見聞きしたことを会員さんはじめ東京の知友人にぜひ伝えたいと思い、「ふくしま暮らし」というレポートを書きはじめました。

更新履歴を見ていただけばわかりますが、来て最初のころは月に1回程度、新しい記事を投稿していました。それだけ見るもの聞くもの新しかったということです。赴任してすぐ浪江町にいって、ひっくり返ったままの船やさびた自動車、そこここに集められたままの瓦礫の山、人の姿がなく雑草が伸び放題となった駅前などを見たとき、それはショックでした(ちなみに、1年半後の今はガレキ類はほとんど片付いてます)。

ところが、何事もそうですが、これがだんだん見慣れてきます。そして、原発事故被災地のかかえる課題とは、そういう「いかにも」なビジュアルで語れるものなどほんの一部でしかないことがわかってきます。知れば知るほど、被災地からの発信というテーマで長い文章を綴ることが苦しくなってきて、最近は9か月もほったらかしでした。

基本的には私の力不足です。福島大の開沼博さんが今年、「福島難しい、面倒くさいになってしまったあなたへ」というコピーで「はじめての福島学」という本を出されましたが、まさにそれ。あえて言えば「面倒くさい」でなく「畏れおおい」に近いでしょうか。放射線の話も賠償の話も避難指示解除の話も、もちろん公務員としてソーシャルメディアで書けることと書けないことがありますが、それ以前に、数百字程度の短い文章では伝えるべきことがちゃんと伝えられない。でもちゃんと伝えるにはものすごくいろんな説明が必要で、かといってもちろん自分も全体が見えているわけではないし、もっともっと調べなきゃ… と逡巡しているうちに、もうブログを通じて友人たちに何をどう伝えたらいいのか、自分でもわからなくなってきたというのが本音です。

なので、「被災地の現状を伝える」というミッションは当面、仕事の上だけに限定することにして、ブログでは日常生活の話を綴っていくことにしました。新しいブログはその名も…

Life in Fukushima 50歳からの単身地方移住日記 http://www.lifeinfukushima.wordpress.com

当初は1年少々の派遣期間のみ「お試し移住」のつもりが、なんだかんだで本格移住へ。ということで、東京のマンションを引き払った9月末から自分の記録をかねて書きためたのを、先日公開したものです。

記録と同時に、地方暮らしに少しでも興味のある人にとって、それも2年前の私のように東北の被災地へお試し移住を検討している人にとって、なんらか参考になったらといいなと思っています。近いうち、これも更新頻度が落ちてくるだろうことは容易に想像できますが、たまに覗きにきていただければ幸いです。(2015年11月)

Life in Fukushima 50歳からの単身地方移住日記 http://www.lifeinfukushima.wordpress.com

広告