ふくしま暮らし(6)-だから、福島のコミュニケーションは難しい

NHKの全国ニュースでもやってましたね。
今日(10/17)発表された帰還意向の調査結果で、「浪江町に帰るつもりはない」が半数になってしまったと。

報道、特にテレビのニュースとして切り取られるとき、いろんなものがそぎ落とされる。もちろん残るのはエッセンス、のはずだけれども、必ずしもそうではないと思う。

どんな気持ちで「帰るつもりはない」に〇をつけたのか。「いずれは帰りたい」との違いはどこなのか。
そもそも、「帰るつもりはない」人たちがなぜ、いまだに町からのアンケートに回答しているのか。
ニュースでは、「帰るつもりはない」を「帰還を断念した」「あきらめた」と言い換えてますが、本当にイコールなのか?

「帰るつもりはない」人たちがこんなにいるのに、実際に浪江町から転出した人たちは1割未満です。なぜか。
ぶっちゃけ経済的な理由は大きいとは思う。浪江町民=被災者であればいろんな「恩恵」がありますから。でもそれだけか?

言葉を表面的に解釈するだけでは、もう実態はわからない。でも、多くの人に伝えるためにはなるべく簡潔にしないといけない。

その過程で、どんどんそぎ落とされていく、なにか。

もうすぐ福島県知事選挙です。紅一点、いせきさんていうコンビニ店長さんが立候補してますが、その選挙公報の中にこういう一文が。

・・・「『事故があったって、福島は頑張ってこんなに復興しているじゃないか』とまるで第二、第三の福島が出ても大丈夫かのように扱われてしまうのでないか」・・・

実際、福島は「事故があったって、福島は頑張ってこんなに復興している」とアピールしてます。そうアピールしたい気持ちは、たくさんの県民が持ってるはず。一方で、いせきさんのような感じ方もある。

だから、「復興してます!」「復興なんかしてません!」という両方を使い分けなければならない。
本当は文脈によるのだけれど、いちいち説明できない場合も多いから、一見矛盾したメッセージが出てきてしまう。

ほかにも、

「早く帰りたい」っていってたのに、避難指示解除しようとするとなんで反対するんだ?

とか。

「早く仮設を出たい」っていうから公営住宅つくったのに、なんでみんな入らないんだ?

とか。

丁寧に説明しないと、当事者以外には一見矛盾だらけに見えてしまう事象が起きるのですね。

だから、福島のコミュニケーションは難しい、と思うのでした。

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